ホットラインに危うく出ちゃった話。

 

この前夜勤リーダーをしていた時のこと、PHSが鳴った。見慣れない番号で誰だろうと思いながら電話に出た。

 

「こちら東京消防庁です。」

 

聞き慣れた言葉と声のトーンだった。

 

「そちら○○病院救命センターでお間違いないでしょうか。」

 

ホットラインだ。

なぜこのPHSにかかってくるのか。とっさにそうですが…と答えると、間髪入れずに知った医師が電話の向こうで返事をし、患者情報が伝達され始めた。

現在病棟工事中で、ホットライン専用電話が使えず、その代わりに、リーダーPHSに電話が転送されるようになったそうだ。そんなこと聞いてないよと焦った夜であった。

 

電話を切ったあと、PHSの電話帳に番号を登録した。きっと私が登録する最初で最後の番号だと思う。